捨て猫だった「くう」の話5

くうは、1ヶ月過ぎる頃にはもう一人であちこち歩きまわるようになり、なんだかハルが淋しそうです。
えさもよく食べるようになり、おしっこも覚えてくれて本当に良かった。
けれど体はまだまだ小さいです。
それから、外で過ごしたからかすぐに外に出ようと、いつもドアを開ける時や窓を開けていると、すぐに出ようとするので困る。
そして時々、脱走に成功するのです。
人の心配をよそ目に隣の植え込みの中や、よその家のベランダにちゃっかり昼寝とかしています。
時々よその猫と出くわすと、もう大変
「いきり立って」にゃーごぉーにゃーごぉーと威嚇と言うより、恐れで鳴きまくってずっとその猫が立ち去るまで鳴き続けている。
助けてやれる場所ならいいけど、よその家の中だと本当に近所迷惑になるくらい、大きな声で鳴き続けている。
でもやっぱり外に出たいらしく、脱走はずっと続いていくのです。