捨て猫だった「くう」の話2

小さな体で必死に鳴いていた。捕まえようもすると怯えて棚の奥の方に入り込んでなかなか捕まえさせてくれない。
困って近くのコンビニで、ミルクを買ってきて水道の所にあった小さな皿にミルクをいれて置いて、出てくるのを待った。
しばらくすると、お腹が減っていたのだろう、そろそろと出てきてミルクをのみ始めた。
そっと近づいて、やっと捕まえさせてくれた。
貰ってきたダンボールにミルクも入れて、そっと置いてやる。
棚の下にでも入っていたのか、あまり濡れてない。
その棚の奥の方に、もう一匹雨にびっしょり濡れてぐったりした黒い子猫を見つけた。